
窓の工夫で変わる!暑さに負けない家づくり
毎年のように言われていることですが、今年の夏の気温は平年よりも高くなるそうです。室内でも熱中症になる危険性がありますので、水分補給や適切なエアコンの使用が求められます。
さて、みなさんは夏場の室内に外からの熱がどこからどれくらいの量入ってくるかをご存知でしょうか? 下のイメージ図は、夏場の外部からの熱の侵入経路と割合を表しています。
参考:住宅省エネキャンペーン2025〈https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/shouene/〉
イメージ図をご覧いただくと、いかに開口部(窓)からの熱の出入りが大きいかがよく分かりますね。この出入りの元への対策をしなければ、常にエアコンの設定温度を低くしなければならず電気代に大きな影響を及ぼしますし、健康への懸念も拭うことができません。
今回のブログでは、窓の断熱についてお話したいと思います!
四季のある日本では、昔から夏の暑さと冬の寒さ対策を窓に施してきました。和室が基本の時代には窓の断熱対策といえば「内障子」や「すだれ・よしず」でした。
また、障子にも工夫が施されているものがあります。障子紙は通常、枠の片面に張るのが一般的ですが、枠の両面に障子紙を張ることでより断熱効果を高めるという工法があります。
その張り方を太鼓張りといいますが、障子紙を両面に貼ることで空気の層をつくり、熱伝導率(熱の伝わる早さ。低いほど断熱性能に優れています)の低い空気によって窓からの熱の出入りを低減するという狙いがあります。
実際のところ、一般ガラスと言われる単板のガラス窓よりも障子のほうが断熱性能は高いと言われています。それは和紙の持つ特性によるものです。
現代ではフローリングの洋室が基本となり、内障子をつけること自体は少なくなりました。和室においても和紙製のプリーツスクリーンなど選択の幅が広がっていますし、新築の場合には窓そのものの性能が格段に高くなっています。
しかしながら、この空気層をつくって窓の断熱性能を高めるという考え方は、現代の既存住宅の窓リフォームと共通しています。
■内窓を取り付けて断熱性能UP
各窓メーカーから既存の窓の内側に設置する「内窓」というものが製造されています。当社では、LIXILのインプラスという商品をご提案しています。今ある窓はそのままに設置することができ、取り付けにかかる時間は窓1つに対して30分から1時間もあれば完了します。
参考:LIXIL インプラス〈https://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/〉
イメージ図のように、内窓を設置することで新たに空気層がうまれます。前述のとおり空気は他の物質と比較しても熱を通しにくい物質で、内窓は空気の熱伝導率の低さを利用した窓断熱です。
現在、国では住宅の断熱性能向上を推進するため、内窓設置に活用できる複数の補助金制度を提供しています。適切な補助金を利用すれば、工事費用を大幅に抑えながら快適な住環境を手に入れることが可能です。
断熱窓導入の集中的支援は今年が最終年で、補助金の予算には上限がありますのでお早めのご検討をおすすめいたします。
参考:先進的窓リノベ補助金 公式HP〈https://window-renovation2025.env.go.jp/〉
■簡易的に窓に空気の層をつくることも可能
より簡易的に窓の断熱効果を得たいという方には、「ハニカムブラインド」というアイテムがおすすめです。ハチの巣のような六角形のハニカム構造が作る空気の層で夏は断熱、冬は保温効果と快適な室内環境をつくる手助けをしてくれます。このハニカム構造は防音効果もありますので寝室にもおすすめです。デザインも豊富ですので、洋室にも和室にも採用いただけます。
内窓は賃貸の場合、入居者自身で設置することはできませんが、上記のブラインドであれば既存のカーテンレールに取り付けられる商品もありますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。
参考:立川ブラインド〈https://www.blind.co.jp/products/category/7〉
■もっと簡易的に窓の断熱を向上させたい場合
ガラスに貼るタイプの商品を利用することでも窓からの熱の出入りを小さくすることができます。シートタイプであれば退去時の原状回復も容易です。(商品によっては剥がした際に跡が残ることがありますので、商品選定にはご注意ください)
■窓の外から防ぐ方法も
窓の外に日よけを設置することでも室内に侵入する熱をカットすることができます。日本では「よしず」や「すだれ」という日よけが昔から利用されてきましたが、最近では見かけることが少なくなってきました。「よしず」や「すだれ」には差し込む日光を遮断しながら風を通すという効果があります。
見た目という点において現代住宅のスタイルに似合わなくなって次第に利用する人は減ってきましたが、夏場の日射を遮るには日よけはとても効果的で、LIXILからはスタイルシェードという日よけが販売されています。使用しないときは窓上にすっきりと収納することができます。
前述の内窓と合わせて使用することでさらにエアコン効率がよくなり、節電にも効果的です。こちらは専用の金具を外壁や窓に取り付ける商品で、施工そのものは30分程度のスピード施工が可能な商品です。賃貸住宅の場合には取り付けることができませんが、バルコニー側の窓であれば取り付け可能な商品もあります。(管理規約などで禁止されている場合がありますので注意が必要です)
参考:LIXIL スタイルシェード〈https://www.lixil.co.jp/lineup/window/styleshade/〉
今回は既存住宅の窓まわりの断熱を中心にお話してみました。新築住宅の窓は、それこそ日進月歩で進化しています。これから住宅を新築される方はぜひ窓の性能についても着目してみてください。
私どもネクステップ住宅事業部では、新築から既存住宅のリフォーム・リノベーション工事までトータルにお請けしております。住まいに関することならなんでもお気軽にご相談くださいませ!
インターネットからのお問合せはコチラ↓↓↓
https://kazokujyuutaku.com/contact
ネクステップ住宅事業部(ネクステップホーム)のホームページはコチラ↓↓↓
https://kazokujyuutaku.com/